チームが力をつけて成熟してきている…そんな感覚を覚える好ゲームでした!
この試合を振り返っていきましょう!
試合概要

今節はAWAYで清水エスパルスと対戦しました。
- キックオフ日時:2026/4/25(土) 15 4:03
- 場所:IAIスタジアム日本平
- 天候:晴
- 気温:24.9℃
スタメン・控えメンバー

名古屋は前節反撃の狼煙を上げるゴールを決めた浅野がスタメン。それ以外は前節と全く同じスタメンです。
対する清水は前節から3枚を変更。怪我人が多く、中々ベストなスタメンが組めず苦しい台所事情になっている印象です。
試合評価
前節の反省を受けて安定したプレーを見せた前半
名古屋は前節であまり良くない入り方をしたことを反省してか、立ち上がりはかなり安定したプレーを見せていました。
これまでの試合と比較すると、そこまで相手がプレスをかけてこなかったこともあり、最終ラインでは比較的余裕を持ってボールを回せていたことも一因として挙げられますが、それでも一つ一つのプレーの高さ、ボールの引き出し方は明らかに前節とは異なっていました。
顕著だったのが森島がボールを受ける回数。最終ラインでボールを回している際に、シュミットから森島にパスを出して、中盤の真ん中でフリーになるケースが何度か見受けられたのはとても良かったと思います。
そして、このポジションで森島がフリーになると、左右に捌く、縦に出すなど多くの選択肢が生まれ、正確なパスが出てくるので必然的にボール回しは安定します。
また、それを引き出したのは藤井のフィードの質だったかもしれません。
前半の早いタイミングから藤井は正確なロングフィードを前線に供給し、相手の裏を突くプレーをしていました。
そこから何度かチャンスも生まれていたので、相手からすると藤井へのケアを強める必要があります。その結果、森島へのケアが緩くなったと考えられます。
また、浅野と和泉のペアも機能していました。2人ともウィング、シャドーどちらもプレーできるのでポジションを頻繁に入れ替えて相手がマークにつきづらい状態を作り出せていました。
その結果、右サイドでボールを持つケースが増えて、相手を押し込める時間帯が増えていったと思われます。
先制点はその右サイドから。藤井からのパスを受けた原が中に正確なクロス。木村の頭に合わせて見事な先制ゴールが生まれました。
その直前にも原は山岸にピンポイントでクロスを上げていたので、相手はその残像が残っていたかもしれません。相手DFが山岸に釣られて空いたスペースに木村が走り込み、ドンピシャりのヘディングでした。
前半終了間際という最高の時間帯でゴールを奪えた名古屋は余裕を持って後半に臨める形となります。
相手が流れを掴みかけるも、選手交代で勢いを取り戻した後半
後半は全体的には清水のペースでした。のペー後半開始から吉田と小塚を投入したことでペースを奪い返した形となります。
特に、小塚の動きは厄介でした。こちらの嫌な場所にポジションを取り、ボールを受けることでうまくパスの出口を作られてしまっていた印象です。
その流れから迎えた後半25分のピンチ。相手の左サイドからのクロスを北爪が中央に落として、待ち構えていたオセフンのシュート。
シュートは幸いにも枠を外れましたが、シュミットも全く反応できないシュートだったので、枠に入っていれば1点というシーンでした。
そして、ここで失点していたら流れは大きく清水に傾いていたでしょう。試合の結果を大きく左右するプレーだったと思います。
その後、名古屋はまさかの策に出ます。森島と浅野を下げて、小野と三国を投入。小野はそのまま森島のポジションに入りましたが、三国はセンターバックへ。藤井との2センターバックとなります。
この交代で、名古屋は今季初めて4バックで戦うことになりましたが、この交代でまた試合の流れは名古屋に傾く結果となります。
まず、これまで相手の攻撃の起点となっていまオセフンを、藤井、三国の両CBでケアできるようになったことが大きいです。ここで起点を作りづらくなった清水は攻撃の打ち手が減り、選手一人一人が孤立する形となります。
逆に名古屋はボランチに入った小野がうまく潤滑油となり、ボールがスムーズに回るようになりました。
ヘディングに強いオセフン対策として打った策だとは思いますが、屈強なセンターフォワードを抱える選手との対戦において、この戦術は有効だと示すことができたことは大きかったと思います。
そして、後半終了間際。中山のコーナーキックから藤井のヘディングシュート。一度は相手の吉田に防がれますが、こぼれたボールに詰めた杉浦が押し込み嬉しいJ初ゴール。
杉浦はこれまでの試合でも途中出場で精力的に走り、攻守にわたって貢献していたので、ここで初ゴールが生まれたのは筆者のみならず、すべてのグランパスファンにとって嬉しい瞬間だったのではないでしょうか。
これで一つゴールが生まれたので、肩の荷も降りるはず。先輩である山岸や木村の後を追って、これからゴールを量産してもらいたいところです。
終わってみれば2-0の快勝。苦しい時間帯もありながら、見事な戦術変更でまた主導権を握り返して追加点を決める理想的な展開でした。優勝するチームが持つ強さとしたたかさを感じることができた試合でした。
スタッツ
| 項目 | 清水 | 名古屋 |
|---|---|---|
| 得点 | 0 | 2 |
| シュート | 6 | 9 |
| 枠内シュート | 1 | 5 |
| ゴール期待値 | 0.32 | 1.46 |
| ボール支配率 | 50% | 50% |
| 走行距離 | 110.428km | 110.810km |
| スプリント | 132 | 134 |
| パス(成功率) | 501 (80%) | 469 (80.4%) |
| フリーキック | 10 | 18 |
| コーナーキック | 1 | 3 |
| PK | 0 | 0 |
スタッツを見ると全体的に名古屋の方が上回った数値となっています。というよりも、清水側の元気がない印象が強いです。
特に、ゴール期待値については、名古屋1.46に対して清水は0.32とかなり低い数値になっています。
それだけ名古屋が相手を押さえ込んでいたと見て良いでしょう。
選手評価
[1] シュミット ダニエル
評価:★★★☆☆(3)
決定的なシュートをセーブするシーンは少なかったが、ビルドアップ時には周りがよく見えていた。
[13] 藤井 晴也
評価:★★★★☆(4)
オセフンとのマッチアップには互角に近い形で対応。ビルドアップの際のフィード精度も高かった。
[70] 原 輝綺
評価:★★★★☆(4)
山岸、木村への連続クロスは精度が高かった。あの時間帯で先制点を奪えたのは原のおかげ。コンディションが戻ってきたか。
[31] 高嶺 朋樹
評価:★★★☆☆(3)
攻撃、守備共に安定感が高かったが、オセフンが明確にこちらの左サイドに流れる時間帯があり、相手にキープされてしまうケースも。
[14] 森島 司
評価:★★★★☆(4)
前後半通じて守備と攻撃のリンクマンとして機能。森島にこのパフォーマンスが出ている試合はそうそう負けない。
[15] 稲垣 祥
評価:★★★★☆(4)
守備面での貢献に加え、この試合では攻撃でも多く顔を出せていた。あと一歩で得点というミドルシュートを打った。相手にとっては脅威だった。
[33] 浅野 雄也
評価:★★★☆☆(3)
前線で精力的に動いてチャンスメイクができていた。ただ、2つあった決定機のうち1つは決めて欲しかった。
[27] 中山 克広
評価:★★★★☆(4)
正確なコーナーキックからチャンスを演出。結果的には一度相手に阻まれたことでアシストはつかなかったが相応のプレーだった。左サイドからのクロス精度も高かった。
[7] 和泉 竜司
評価:★★★★☆(4)
浅野との連携でうまくポジションを変えながらチームを機能させた。
[11] 山岸 祐也
評価:★★★☆☆(3)
ゴール、アシストはつかなかったものの全体を通して攻撃の起点として良い動きを行なっていた。フリックの質は相変わらず高い。決定的なヘディングシュートは決めてほしかった。
[22] 木村 勇大(MOM)
評価:★★★★☆(4)
これで3試合連続ゴール。山岸と並んで得点ランク2位へ。日本人ストライカーが上位に並ぶのは相手からしたら脅威。このペースで得点を量産して欲しい。
[19] 甲田 英將
評価:★★★☆☆(3)
主に守備面で精力的に動いて貢献。攻撃面ではなかなか良いところが見せられなかった。
[30] 杉浦 駿吾
評価:★★★★☆(4)
嬉しいプロ初ゴール。ラッキーなゴールと言われがちだが、あの位置にボールがこぼれると信じて走り込んでいたことが全て。ナイスゴールだった。
[20] 三國 ケネディエブス
評価:★★★☆☆(3)
途中交代で2センターバックの一角を担う。守備面では安定していたが、攻撃面で軽率なパスミスが多かった。ここが改善されればスタメン復帰もありうるので頑張って欲しい。
[41] 小野 雅史
評価:★★★★☆(4)
森島に変わって投入。リンクマンとして機能していた。小野が調子を上げることで森島の負担が減るのでこの調子を維持して欲しい。5連戦のどこかでスタメン起用もあるのではないか。
[41] 野上 結貴
評価:★★★☆☆(3)
出場時間は短かったが守備面での安定をもたらした。いつ出ても安定したパフォーマンスが出せるのはさすが。
監督 ミハイロ ペトロヴィッチ
評価:★★★★☆(4)
特に後半、相手にペースを握られてしまったことはいただけないが、ちゃんと補正するところはさすが。まさかの4バックで周囲を驚かせたが理にかなっていた。素晴らしい采配だった。
おわりに
5連戦の初戦を見事な白星発進できたことは大きいですね!ペースを握った時間帯でしっかりと得点し、押し込まれた際にはきっちり守るというサッカーにおける鉄則を表現してくれた試合だと思います。
次はホームでの岡山戦。パロマ瑞穂開催なので、おそらく満員のサポーターの中でのプレーになると思います。
岡山も前節勝利しており、簡単な相手ではないことは想像できますが、我々サポーターも名古屋の勝利のために、全力で応援して、チーム・選手を後押ししていきましょう!!

