やりましたね!今シーズン開幕戦を勝利で飾ることができました!
開幕戦の勝利は2023年ぶり。今シーズン良い波に乗れそうな予感がします。
そんな開幕戦を順番に振り返っていきましょう!
試合概要

今節はHOMEで清水エスパルスと対戦しました。
- キックオフ日時:2026/2/8(日) 14:03
- 場所:豊田スタジアム
- 天候:曇りのち晴
- 気温:4.7℃
スタメン・控えメンバー

山岸、木村、ヴィニシウスと好調の前線3枚を同時に起用。この3人のコンビネーションに期待していることが伺えます。
また、守備陣は予想通り徳元、藤井、原の3枚。攻撃時にサイドバックとしての動きを求められての起用と考えられます。
恐らくこのスタメンが今シーズンのベースとなってくると思われます。
森や鈴木といった若手選手がベンチ外になっている点が少し気になりますが、今後多く絡んでチームを良い方向に向かわせてくれると期待たいところです。
試合評価
【この試合良かった点】想定以上にミシャ式の完成度が高かった
注目ポイントにも挙げていた「ミシャ式」について、初戦にしては完成度が高かったと思われます。
攻撃時の決まり事である「ボールを運ぶのは後方の選手」「ゴールに向かうのが前線の選手」という役割がチーム全体に対して落とし込まれていた点がとても良かったと感じます。
更には、攻撃時にはサイドバック化した左右CBの選手も加わり、追い越す動きを見せたことで、より分厚い攻撃を繰り出すことが出来ていました。
特に顕著だったのが前半19分のシーン。ゴールキーパーも加えたビルドアップから、右サイドの原がフリーでボールを受けて、左サイドの和泉にロングフィード。徳元が和泉を追い越してクロスを上げてチャンスを作ったシーンでした。
筆者はこのシーンに、ミシャ式の真髄を見たと感じました。
ゴールキーパーにも足元の技術を求め、ボール回しに加わる。その結果フリーな選手を作る。前線の選手は無理に降りてこない。サイドチェンジを活用する。サイドバック化した両左右のCBはチャンス時にはオーバーラップする。
これらは、ミシャ式のルールであり特徴だと言われていますが、この全ての要素が詰まっていたシーンだと思います。
最後、残念ながら山岸のヘディングシュートは相手ゴールキーパーに防がれてしまいましたが、これが決まっていればまさに狙い通りのゴールだったのではないでしょうか。
更に前半27分には同じようなシーンを作り出します。ただ、このシーンでは原から和泉へのロングフィードがやや流れてしまったため、決定的なチャンスには繋がりませんでしたが、再現性を持った攻撃をしようという意思を感じました。
また、それだけではなく両ウイングが空いたスペースをつく動きや、前線の選手がボールを受ける、フリックするといった動きも多く見られ、周囲の選手も意図を理解して連動した動きを見せていた点も好印象です。
初戦でこれだけの動きを見せることが出来たのは、今シーズンを占う上でかなりポジティブな試合だったのではないかと感じます。
【この試合で見えた課題】ボールを奪われた時の展開
もちろん課題も多くありました。特に気になったのが、ボールを奪われた時にカウンターを簡単に許してしまっていた点です。
これは、もともとミシャ式の弱点とも言われている部分ですが、両ウィングが高いポジションを取り、更には左右のCBもチャンス時には上がるので、中途半端な位置でボールを奪われると一気にピンチになります。
この試合では、稲垣、高嶺を中心とした中盤と、最終ラインの選手がなんとか踏みとどまってゼロに抑えることが出来ましたが、どちらかというと相手の成熟度の低さに助けられた感が否めません。
清水も監督が変わったばかりで、新しい戦い方を浸透させようとしている途中の段階です。オ セフンの強さを活かしてボールを収め、周囲が連動する動きは脅威でしたが、その先の崩してシュートまで持ち込む力と、ゴールを奪う為の精度はまだまだこれからだと感じました。
これが、熟練したチームでゴールを奪い切る強さを持った相手だった場合、失点を重ねていてもおかしく無かったと思います。
そういった相手と戦う場合にどのように対応していくのか、今後の戦いを見守りたいと思います。
【今後の改善ポイント】最後、ゴールを決め切るための動き
この試合、スタッツ上ではシュート数は多かったものの、決定的なチャンスは山岸のヘディングシュート、木村のゴール、甲田のクロスバー直撃のシュートの3つでした。
もちろん、1試合で3つの決定機を作れたことはポジティブに捉えるべきですが、結果的に1点しか入っていないので、上記に挙げたような熟練度の高い相手と戦う際にはやや物足りなさを感じるのも事実です。
ミシャ式は、守備よりも攻撃。1-0で勝つよりも5-4で勝つ方が美しいという美学を持った戦術なので、この試合よりもっと決定機を多く作って行かなければ、これから先のシーズンを勝ち抜くのは厳しくなるでしょう。
ただ、戦い方の本筋は間違っていないように感じます。後は、選手の連携やシュートの質が上がってくれば、上位に食い込んでいくどころか、優勝すら夢ではないポテンシャルは秘めていると感じます。
これからの戦いに期待したいところです。
スタッツ
| 項目 | 名古屋 | 清水 |
|---|---|---|
| 得点 | 1 | 0 |
| シュート | 14 | 6 |
| 枠内シュート | 6 | 4 |
| ゴール期待値 | 1.52 | 0.89 |
| ボール支配率 | 52% | 48% |
| ボール奪取位置 | 26.8m | 39.6m |
| 走行距離 | 110.846km | 111.939km |
| スプリント | 109 | 89 |
| パス(成功率) | 428(77%) | 421(73%) |
| フリーキック | 18 | 13 |
| コーナーキック | 5 | 5 |
| PK | 0 | 0 |
スタッツを見ると全体的に名古屋が優勢です。特にシュート数、枠内シュート数、ゴール期待値が相手を上回っている点から、昨シーズンより前への意識が強まっていることが見受けられます。
更には、名古屋のボール奪取位置がかなり低い点も注目ポイントです。低い位置でボールを奪っても、ちゃんと前に運んでシュートまで持ち込めているのは、昨シーズンはあまり見られなかったので、大きく変化している部分といえます。
選手評価
[1] シュミット ダニエル
評価:★★★★☆(4)
特に後半はセービングに安定感があった。足元のプレーも安定しており攻撃の起点になれていた。
[13] 藤井 晴也
評価:★★★☆☆(3)
オ セフンとのマッチアップにやや苦戦するも、周囲の力も借りてなんとか完封。攻撃面では良い持ち出しを何度か見せていた。
[70] 原 輝綺
評価:★★★★☆(4)
右サイドで確実に攻撃の起点になっていた。特に左サイドへのサイドチェンジは相手も嫌だったはず。更に精度を上げていけば武器になる。
[55] 徳本 悠平
評価:★★★★☆(4)
前後半通してよく走った。特にウィングがボールを持った時に追い越す動きと、その後のクロスの質が良かった。ゴールにつながっていれば完璧だった。
[7] 和泉 竜司
評価:★★★☆☆(3)
攻撃時には常に左サイドの高い位置に張ってボールを待つ。何度かロングボールを受けてクロスからチャンスを演出した。
前半終了間際に無念の負傷交代。軽症であることを祈る。
[15] 稲垣 祥
評価:★★★★☆(4)
中盤でのデュエルの強さは流石の一言。高嶺とのコンビでスペースが開きがちな中盤をしっかりと閉めた。序盤のミドルシュートと、最終版の最前線での動きは去年同様に見られた。
[27] 中山 克広
評価:★★★★☆(4)
右サイドでボールを受けでクロスを上げるシーンを何度も見られた。ミシャ式ではある程度フリーな状態で受けられる場面が増えるので良さが生きる。決勝点のアシストは完璧だった。
[31] 高嶺 朋樹
評価:★★★★☆(4)
ミシャ式をよく知るからこそのポジション取りと強度の高さを見せた。特にポジション取りが良かったので中盤のリンクマンとして確実に機能していた。ミドルだけではなくロングシュートを持っている選手だと知らしめた。
[11] 山岸 祐也
評価:★★★★☆(4)
前線でボールがよく収まり起点となれていた。まずは山岸にボールを当てて、そこから展開する流れが多く、良さを示した。ゴールが決まっていれば言うこと無しの出来だった。
[22] 木村 勇大
評価:★★★★☆(4)
貴重な今シーズンのチーム初ゴールとなる決勝点を決めた。あの位置に走り込んでいるのがストライカー。うまく回りとも連動できており、スムーズなボール回しに加われていた。
[25] マルクス ヴィニシウス
評価:★★★☆☆(3)
前線で精力的に動き回りチームを助けた。また、シュートの意識も高く常に狙っていた点も良かったが、中盤でのボールロストが何度かあった点は改善ポイント。
[19] 甲田 英将
評価:★★★☆☆(3)
和泉の怪我により前半最終版に投入。キレのあるドリブルは相手の脅威になっていた。最後のクロスバーに当たったシュートは、難しい体制ではあったもののどフリーだったので決めてほしかった。次に期待。
[2] 野上 結貴
評価:★★★★☆(4)
途中から投入されたがチームの流れを崩さずゲームに入れた。スローインから連続してチャンスを作った点が良かった。攻撃面でも良さを出せることを示した。
[20] 三國 ケネディエブス
評価:★★★☆☆(3)
後半最終版に投入。右センターバックとして無難な動きを見せた。何度か見せた持ち上がりと、右サイドからのクロスの精度が上がれば更に良くなる。
[8] 椎橋 慧也
評価:★★★☆☆(3)
後半最終版に投入も、時間が少なくなかなかボールに触れる機会が無かった。次はもっと長い時間見てみたい。
[18] 永井 謙佑
評価:★★★☆☆(3)
持ち前のスピードを活かす場面は少なかったが、ポケットのスペースに走り込んでチャンスを演出する場面を見せた。スピードだけではないことを示した。
監督 ミハイロ ペトロヴィッチ
評価:★★★★☆(4)
名古屋での初戦を白星発進。難しいと言われるミシャ式を短期間で良く選手に落とし込めていた。選手交代がやや遅かったので、長いシーズンを戦う上で息切れする要因にならなければ良いが。
おわりに
今シーズンの初戦、監督が変わってどんなサッカーをするのか、楽しみな部分もありつつも不安も入り混じる試合でしたが、終わってみれば「ミシャ式」の良い点を多く見られた試合だったのではないでしょうか。
また、開幕白星スタートできたのもポジティブな要素です。この百年構想リーグは降格がないと言いつつも、ファンとしてはやはり勝ち試合を観れるのは嬉しいですし、次の26/27シーズンに繋げていくためにも、なるべく良い順位で終えたいところです。
我々サポーターも、今シーズンの名古屋の躍進に期待して、次の試合も応援しましょう!!

