うーん、、ゴールが遠い…早い段階でどれか決まっていれば…と悔やまれる試合でした。
ただ、そこまで悲観するような内容ではなかったと思います。そんなこの試合を振り返って行きます!
試合概要

今節はHOMEでV・ファーレン長崎と対戦しました。
- キックオフ日時:2026/2/21(土) 15:03
- 場所:豊田スタジアム
- 天候:晴
- 気温:13.6℃
スタメン・控えメンバー

名古屋は左ウィングに今季初スタメンの甲田を起用。それ以外は前節と同じメンバーでした。
椎橋がベンチからも外れているのが気になりますね。代わりに内田がベンチ入りをしています。椎橋は怪我でなければ良いのですが…心配です。
対するガンバは前節から3枚を入れ替え。開幕後2連敗を喫していることもあり試行錯誤している感を感じます。元名古屋の山田陸が今季初スタメンに名を連ねています。
試合評価
個の強さで押された前半
試合開始から30分までの間は、相手の個の強さで押さえ込まれる展開でした。特に、マテウス ジェズスとチアゴ サンタナの身体能力に手を焼いていました。
両選手共にボールが収まるので、2人にボールを持たれている間に相手に押し上げられて、多くのピンチを迎えました。
特に前節はベンチ外だったチアゴ サンタナの存在は厄介でした。最前線でヘディングに競り勝つ、ボールを収めるだけではなく、名古屋がボールを保持している時に最前線でボールを追う動きでビルドアップを阻害されていました。
しかし、ここでもシュミット ダニエルが立ちはだかります。ここで失点していたらかなり苦しい試合展開になっていたでしょう。
今シーズンのシュミットはかなりコンディションが良さそうですね。彼が決定的なピンチを防ぐことで勝ち点を奪える試合が増えそうです。
序盤の相手の勢いが収まり始めた前半30分過ぎくらいから徐々に名古屋のペースになります。相手を押し込んでシュートまで持ち込めるシーンが増えてきました。
特に良かったのが、前節はあまりみられなかった中央への縦パスが多く入っていた点です。サイド一辺倒ではなかなか相手を崩せません。中央いる山岸や木村が中央で受けて捌くシーンは得点の可能性を感じました。
何度かあったチャンスのうち、どれか一本でも入っていれば…という流れでした。
攻めた中でなかなかゴールを奪えなかった後半
後半は開始早々から名古屋のペースでした。中盤での崩し、サイドからの突破と多くのチャンスを作り出しました。
特に印象的だったのが、左右CBがサイドに上がった際に6トップ化して、サイドでの数的優位を作れていた点です。
サイドでボールを持っている際に、逆サイドのセンターバックが上がることでフリーになり、サイドチェンジからチャンスを作り出しているシーンが何度かありました。
これは、相手の両ウィングが下がって5バック化した状態でも、6人目の動きがあればスペースをつくれることを示してくれたと思います。
ただ、センターバックが最前線まで上がってしまうと後ろにはスペースが出来ます。そのリスクを抱えて攻撃を仕掛けることで、チャンスを多く作り出していた状態です。
正直、この時間帯で点が取れていれば試合の展開は大きく変わっていたと思われます。
ただ、先制点は長崎へ。攻撃に人数を掛けることで生まれたスペースを突かれて、チアゴ サンタナに強烈なシュートを叩き込まれました。
その後は打ち合いの展開に。名古屋は前がかりに攻めて、長崎はスペースを突く。その結果、お互いに多くのチャンスを作り出しました。
そんな中、試合を決定付けたのは最後ゴールを決めるところの質だと思います。
名古屋の方もゴールが入っていてもおかしくないシーンがいくつもありました。浅野が移籍後初ゴールを決めてくれたのはポジティブな要素ですが、時間はすでにロスタイム。もっと早く得点を奪えていれば、十分に勝てる試合だったと思います。
負けたものの得られたものが多い試合
この試合、負けはしたものの良かった点も多く、チームが前に進んでいることがはっきりと分かる試合でした。
特に、ミシャ式での闘い方が選手に浸透してきている点はとても良い傾向だと思います。
前半最初の30分は不甲斐なさが残る展開でしたが、その後はかなり名古屋が押し込んでいたと思います。
サイドで幅をとって中盤にスペースをつくり、そのスペースを使ってパスを回す。最前線の選手がくさびとなり前進する。前線までボールを運んだら縦パスを入れて相手のディフェンスを混乱させ、ダイレクトパスで崩して行く。苦しくなったらサイドチェンジを使って展開を変えるといった動きが多くみられました。
これらのシーンが多くみられたのは、明確な意図を持ってビルドアップを行なっている証拠です。ここにチームの成長を感じました。
あとは、ゴールを決めるための精度が加われば、自然と勝ち点は積み上がって行くと思われます。
特に、なるべく早い時間帯でゴールを奪う強さが必要です。
体力的にも厳しくなる後半の終わりがけにセンターバックも上げて攻め立てるのはリスクがかなり大きいです。最後の2失点は明らかに体力的に苦しくて戻りきれないことによる失点でした。
スタッツ
| 項目 | 名古屋 | 長崎 |
|---|---|---|
| 得点 | 1 | 3 |
| シュート | 15 | 16 |
| 枠内シュート | 7 | 11 |
| ゴール期待値 | 1.97 | 1.57 |
| ボール支配率 | 55% | 45% |
| ボール奪取位置 | 33.7m | 28.5m |
| 走行距離 | 114.342km | 117.633km |
| スプリント | 152 | 153 |
| パス(成功率) | 521(81%) | 345(78%) |
| フリーキック | 12 | 12 |
| コーナーキック | 8 | 3 |
| PK | 0 | 0 |
今日の試合を象徴するスタッツがゴール期待値です。名古屋のゴール期待値がかなり上回っているのにも関わらず敗戦したのは、最後の詰めの部分に課題があるということでしょう。
また、パス数と成功率が高い点も見逃せません。ビルドアップがある程度上手くいっていた証拠です。
選手評価
[1] シュミット ダニエル
評価:★★★☆☆(3)
決定機を何度も防いだ点は高評価だが、1点目は何とか止めて欲しかったところ。あれがなければ試合展開は大きく変わっていた。
[13] 藤井 晴也
評価:★★★☆☆(3)
相手のチアゴ サンタナに苦しめられるものの、失点シーン以外は抑えられていた。積極的な持ち上がりもGOOD。
[70] 原 輝綺
評価:★★★☆☆(3)
右サイドで積極的に攻撃参加して何度も起点になっていた。クロスの質が上がればより脅威になれる。
[55] 徳本 悠平
評価:★★★☆☆(3)
昨年と比較して守備面での改善が大きい。不安定さが減っている。攻撃面で決定的な仕事をするシーンが見たい。
[15] 稲垣 祥
評価:★★★☆☆(3)
中盤での潰しとビルドアップ、どちらも大きく破綻した箇所はない。今日は後ろで構えるシーンが多かったのでゴールチャンスはほぼなし。
[19] 甲田 英將
評価:★★☆☆☆(2)
何度か鋭いクロスを上げていたものの、全体を通して消えているシーンが多かった。もっと積極的に仕掛けてほしい
[27] 中山 克広
評価:★★★☆☆(3)
スピードを活かして攻守に貢献も決定的な仕事までは出来ず。原同様にクロスの質が上がればもっと活躍できる。
[31] 高嶺 朋樹
評価:★★★☆☆(3)
稲垣と共に中盤の潰し役として機能。最後尾からのビルドアップも安定感があった。
[11] 山岸 祐也
評価:★★★☆☆(3)
ゴールチャンスが多く作れていた点は好印象。あとは決めるだけ。ポスト直撃のシーンは相手に寄せられながらもよく打ち切った。
[22] 木村 勇大
評価:★★★☆☆(3)
オフサイドになった幻のゴールシーンは木村の持ち味。あそこに飛び込めるのがストライカー。他にも惜しいシーンもあった。味方とバチっと合えばゴール量産できる。
[25] マルクス ヴィニシウス
評価:★★☆☆☆(2)
今日もチャンスシーンで決められず。また、ビルドアップの際に持ち過ぎてしまってボールを失うシーンが多かったのは改善すべきポイント。守備面での貢献度は高かった。
[2] 野上 結貴
評価:★★★☆☆(3)
後半から投入され守備面で貢献。失点シーンは彼1人の問題ではなくチーム全体の総合的な問題。攻撃面でも多く顔を出していた。貢献度は高い。
[44] 森 壮一郎
評価:★★☆☆☆(2)
試合時間も短くなかなかボールに触れなかった。ほぼノーチャンスな試合だった。
[20] 三國 ケネディエブス
評価:★★★☆☆(3)
ロングボールを多く放ってくる相手をことごとく跳ね返していた。やはり三國の高さは武器。攻撃面での違いが出せればスタメン復帰の可能性も大いにある。
[9] 浅野 雄也
評価:★★★☆☆(3)
投入されて時間がほぼなかったのでほとんどの時間帯で消えていたが、ワンチャンスをものにした。あそこで打ち切って、枠に飛ばせるのが浅野の持ち味。ゴールを決めるための質を上げるために必要な選手だと示した。
[66] 山中 亮輔
評価:★★★☆☆(3)
コーナーキックから決定的なチャンスを演出。クオリティの高さはさすが。今日のように点が欲しい展開では貴重な選手。
監督 ミハイロ ペトロヴィッチ
評価:★★★☆☆(3)
負けはしたものの、前節の反省は十分に生かされていた。ミシャ式の良い点もリスクも見ることの出来た試合。
開幕前にファン、サポーターを楽しませる試合をすると言っていたが、それを実現するためのアクションは見せた。
ただ、チーム全体として、前半のゲームの入り方が良ければまた違った試合展開になっていたはずなので、次の試合に期待したい。
おわりに
悔しい今季初黒星となりましたが、ミシャ監督の元チームは大きく生まれ変わり、前進を進めていることを見せてくれた試合だと感じます。
あとは、何度も言いますがゴールを決めるための、最後の質が良くなれば、一気にチームは流れに乗るはずです。
次はアウェイでの岡山戦。こちらも難敵ではありますが、さらに生まれ変わった名古屋を見せてくれると期待します!

