2025年J1リーグ第34節|名古屋 vs 横浜FCマッチプレビュー

マッチプレビュー

はじめに

試合概要

明治安田J1リーグ 第34節:横浜FC vs 名古屋グランパス | 試合結果 | 試合 | 名古屋グランパス公式サイト
明治安田J1リーグ 第34節:横浜FC vs 名古屋グランパスのページです。日本の愛知県名古屋市を本拠地とする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)加盟のプロサッカークラブ「名古屋グランパス」の公式サイトです。
2025年J1リーグ第34節 横浜FCとのアウェイゲームは、2025年10月18日 14:00から開催されます

現在の順位

【公式】明治安田J1リーグの順位表:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
明治安田生命J1リーグの順位表。
順位 チーム名 勝点 得失点差
10位 セレッソ大阪 43 1
11位 清水エスパルス 41 -4
12位 ファジアーノ岡山 41 -6
13位 FC東京 41 -10
14位 アビスパ福岡 40 -5
15位 名古屋グランパス 39 -8
16位 東京ヴェルディ 39 -14
17位 横浜Fマリノス 31 -12
18位 横浜FC 31 -16
19位 湘南ベルマーレ 25 -29
20位 アルビレックス新潟 22 -25

現在、名古屋が15位に対して、横浜FCは降格圏の18位。
いわゆる6ポイントマッチと言われる試合になります。

名古屋は勝てば降格圏との勝ち点差を11に広げることが出来ます。この試合勝てば、残り試合は4試合となるので、残留はほぼ間違いない状況になります。

逆に対戦相手の横浜FCは、勝てば降格圏脱出の可能性もある上に、この試合の後は上位との対戦しか残っていない(35節:vs柏、36節:vs鹿島、37節:vs京都)ため、何が何でも勝ちにくると予測されます。

残留を争う上で、今シーズン最後の山場と言っても過言ではない、重要な試合です。

TV放送

横浜FC vs 名古屋グランパスの試合は、DAZNで配信されます。

過去の対戦成績

勝ち 引き分け 負け
8勝 3分 3敗

横浜FCとの対戦成績は名古屋が大きく勝ち越しています。

さらに、直近2年間ニッパツでのアウェー戦は全て名古屋が勝っており、相性の良い相手・スタジアムでの対戦です。

予想スタメン

横浜FCは直近のルヴァンカップでは2試合4失点したものの、直近のリーグ戦では4試合で2失点と堅守を取り戻しています。

堅い相手を崩すためには、高い位置で奪っての速攻か、低い位置からのロングカウンターが有効になるので、裏抜けができる永井とボールが収まる山岸の全線コンビになると予想。

また、怪我で離脱している中山の代わりに、U20W杯から帰ってきた森壮一郎がスタメンと予想。和泉が左に回ると想定されます。

ピサノもU20W杯から帰ってくるけどスタメン予想じゃないの?
ピサノもU20W杯から帰ってきますが、武田スタメン復帰後失点数が減っていることを考えると、そのまま武田を起用すると想定します

予想される展開

3-4-2-1同士だが異なる戦い方に注目

お互いに3-4-2-1のフォーメーションですが、名古屋はビルドアップも交えながら前進。横浜FCはロングボール主体で戦ってくると予測します。

そのため、比較的名古屋がボールを持つ時間帯が長くなりそうですが、構造的には噛み合っているため、球際で負けないことと1対1で剥がす動きを行うことが重要です。

逆に、ビルドアップの際に噛み合った構造の中でスペースを失い、攻めあぐねたり、ボールをロストするような展開になると名古屋は苦しくなります。

横浜FCのロングボール戦術に注意

横浜FCはロングボール主体のカウンター戦術で臨んでくると予想されます。

一般的にロングボールを前線に送る戦術を取る場合、

  • 送り手に、長いボールを正確に蹴る技術が求められる
  • 受け手に、ボールを収める技術と味方に落とす・捌く技術が必要となる

ことが前提となるので、仮に送り手のキック精度が悪い、受け手に収める能力・捌く技術がないと、すぐに相手ボールになってしまい、攻撃面での効率が悪くなるリスクがあります。

ただ、その反面、守備のバランスを崩すことなく攻められるメリットもあると思っています。

例えば後ろからボールを繋いでビルドアップを行ってボールを前に運ぶ場合、どうしても全体的に前がかりにならざるを得ないです。特に、3-4-2-1の場合、攻めているサイドのウィングバックは前目のポジションを取る必要があります。

また、ビルドアップする際は選手がある程度流動的に動かないと成立しない側面もあります。すると、ボールを奪われた際に、守備のバランスは崩れやすくなり、相手攻撃陣にスペースを与えてしまう結果になるのです。

それに対してロングボール主体で攻める場合は、基本的に後ろはある程度の人数を揃えた状態で前線にボールを送ることができるので、後ろのバランスが崩れにくいのです。

直近、横浜FCの失点数が減っているのは、現実的なロングボール主体の戦術をとっているからかと思われます。

また、横浜FCにはスペースに走れるルキアンやロングボールを収められる櫻川ソロモンといった前で勝負できるタレントが揃っており、その背後にはボールを持って個で決め切ることが出来るアダイウトンもいます。

グランパスとしては、前で競り合われ、収められたボールに対して2列目が絡み、アダイウトンのような決定力のある選手に決められる…攻める時も相手の後ろの人数がある程度揃っているので決めきれない…という状況は避けたいところです。

ロングボール戦術にどう対抗するのか?

前線からのプレッシャーでロングボールの精度を下げる

前線から相手ゴールキーパー、ディフェンダーに対してプレッシャーをかけることで、ロングボールの出し手の選択肢を狭めミスを誘う戦法です。永井がいればこの戦い方が出来るでしょう。

ただし、体力を消耗するので、90分間この戦い方を行うことは難しいです。まだ体力がある前半早い段階で行うか、選手の配置を見た上でタイミングを見て行うと想定されます。

ポジティブ・トランジッションの速度を高める

引いて守る相手を崩すための常套手段として、ボールを奪った後の切り替え(ポジティブ・トランジッション)を早くすることはとても重要です。

相手の守備陣形が整わないうちに攻め切ってしまえば、どんなに守備が堅い相手でも崩すことができます。

例えば、自陣でボールを奪った際、相手の守備が整う前に前線の選手が裏を狙い、そこに向けてロングボールを出すやり方は有効かと思います。ここでも永井の走力を活かせると思います。

相手センターフォワードとの競り合い、走り合いに負けない

相手がロングボールを蹴ってきた時に、ヘディング勝負や走り合いに負けないことも重要です。

上でも述べた通り、相手の前線でボールが収まってしまうと、その後決め切れる選手がいるのが横浜FCの怖いところ。

相手がターゲットを狙って大きいボールを蹴ってきたら、ヘディングで競り勝つ。スペースに向かってボールを蹴ってきたら走り勝って奪う。奪うのが難しければタッチラインに逃げると言ったはっきりとしたプレイを行うことが失点を抑えるためのポイントになると思われます。

攻撃時に最後まで攻めきる

この試合に限らず、中途半端な奪われ方をしてしまうと相手のカウンターをくらい、守備陣形が整わないまま失点するシーンは今シーズン何度も見てきました。

そうならないためにも、攻撃の際にはシュートで終えることがとても重要です。

名古屋にはマテウス・カストロのように、個の力で攻め切ってゴールまで奪えてしまう選手がいるので、彼になるべく高い位置でボールに絡んでもらい、シュートまで持ち込んでもらえれば、カウンターによる失点リスクは最小限に留められると思われます。

セットプレーで決める

守備に定評があるチーム同士が対戦する場合、セットプレーがゲームを決めるケースは多々あります。

この試合でもセットプレーは恐らくあると思うので、セットプレーチャンスでゴールを決めることができれば、余裕を持った試合展開に持ち込むことが出来ます。

森島のフリーキックから藤井、佐藤の頭に合わせての得点や、マテウスの直接フリーキックにも期待したいところです。

キープレイヤー

マテウス・カストロ

堅い展開になりそうな試合だからこそ、マテウスの一発は重要だと思います。

遠目の位置から狙ってゴールを決める、フリーキックから直接ゴールにねじ込むことで、試合の展開を一気に変えることが出来る選手なので、決めてくれることを期待します。

もし、早めの時間帯でマテウスの一発が決まれば…一気に試合が楽になると思います

原輝綺

相手のセンターフォワードは比較的サイドに流れてロングボールを受ける傾向があります。相手もスカウティングを行なってくる中で、藤井や佐藤の高さは警戒されると思われます。

さらには、今シーズンの名古屋は右肩上がりで攻める傾向があるので、

相手がボールを持った際のロングボールの出しどころとして、原輝綺の位置は狙われるのではないか

と考えています。

彼がどれだけボールを跳ね返せるか、奪えるかによって、ゲームの流れを名古屋に引き込むことが出来るかが決まってくると思われます。

おわりに

泣いても笑っても残り5試合。残留を争う上でとても重要な横浜FC戦です。

ここで勝てば一気に残留の可能性が高まる試合。逆に負ければまたも残留争いに巻き込まれる重要な一戦。

我々サポーターも名古屋の勝利のために、全力で応援しましょう!

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